村上海賊の娘を読んで [趣味]
やっと、読めました!!
のぼうの城を読んで以来、和田竜さんの小説は殆ど読んでいて、これもずっと図書館で予約待ちをしていたのですが、予約に後れを取ったらなかなか順番が巡ってこずそうしていたら、実家の弟が購入していることを知り借りました。こんな身近にあったとは?です。
[背景]
戦国時代末期、織田信長は石山本願寺を落とすべく戦いを挑んでいた。少しずつ戦況が信長に傾く中、石山本願寺が頼るのは全国にいる一向宗の門徒だけ。だんだん周囲を囲まれ、兵糧も少なくなっていく中で石山本願寺が助けを求めたのが西の大名:毛利輝元だった。しかし、毛利家だけでは頼まれた量の兵糧は運べない。そこで協力を仰いだのが瀬戸の海賊:村上。この村上海賊の首領には跳ね返りの娘がいて・・・。
表題通り、戦国時代末期の石山合戦の第一次木津川口の戦いを背景にした物語です。主人公は村上海賊(村上水軍)の娘:村上景。現代で言えば、活発で人の目を気にしないはねっ返り娘=嫁の貰い手なしの女の子です。
でも
史実・それも一番血なまぐさい戦国時代をかいていますので決して読んで快い表現や読みやすさではないです。
小説を頭の中で想像しながら読む人には面白いか、辛いかのどちらかかなと思うくらいです。
だって、かなり堅苦しい場面があったかと思うと、気持ち悪くなるくらい血なまぐさい場面になる。それも、クライマックスになるにつれてそれが続くんです
流石!!と思わせる、一気に読んでしまう勢いがある一方で・・・何度かページを閉じました。
私には合戦というと農民や大名の戦いというイメージがありますが、 これはそんな戦いを海賊同士のものとして描いているので登場人物たちが自由で面白い。時代柄、家というものに縛られているけれど、その中でいかに自分らしく生きるかを模索している姿が読んでいて楽しかったです。
かなりの長編小説ですけど、それに見合う読み応えがあったと思っています。
戦はお腹を空かせていては始まりませんね~。
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